むずかしい名前【非24時間睡眠覚醒症候群】の原因について

two-sleeping人間には、「体内時計」と呼ばれる機能が備わっています。私たちは時間を知りたい時に時計をチェックしますが、実は時計を見なくても体感でおおよその時間を認識することが可能なのです。朝起きて夜眠くなるのは、人間の行動がこの体内時計にコントロールされているからに他なりません。

一日は24時間ですが、人体の体内時計は24時間より若干長めの周期で動いています。ゆえに、体内時計に従って行動していると、生活のリズムは一日に数十分ずつずれていくことになります。

これを防ぐためには、太陽の光を全身に浴びて体内時計をリセットする作業が必要になります。朝の明るい光を浴びれば、体内時計のずれが直ってまた新たな一日を始めることができます。

しかし、視覚障害の方や訳あって外に出られない方などはこのリセット作業ができないため、体内時計と地球時間がどんどんずれてしまいます。その結果、決まった時間にきちんと寝ることができなくなり、睡眠障害の兆候が現れます。これが「非24時間睡眠覚醒症候群(概日リズム睡眠障害-自由継続型)」です。

非24時間睡眠覚醒症候群は、身体が健康な方にも発症します。もともと体内時計の周期が長い、あるいは夜中に明るい光を浴びる生活を続けている方々が睡眠障害になりやすいことが知られています。

非24時間睡眠覚醒症候群の症状について

非24時間睡眠覚醒症候群になると、就寝・起床時間が一日に30分~1時間ずつ遅延していきます。すると、夜間に眠れなくなる分、日中に急激に眠くなるという異常事態が発生します。

日中に満足に行動できないのは、社会生活を営む上で大きな支障となります。仕事中に居眠りすれば上司に怒られますし、万一車の運転中に眠気が襲ってきたら大事故につながりかねません。その他、集中力低下による作業効率の悪化や、頭痛、だるさ、食欲不振など身体的な病気も併発し始めます。

このような症状が長期にわたって続くと、もはや外に出るのも嫌になってしまいます。実際、非24時間睡眠覚醒症候群患者の多くは鬱状態になり、屋内生活を余儀なくされています。体内時計がリセットできないだけで、私たちの生活は大きく狂わされてしまうのです。

一日の中で最も大事といってもいい「睡眠」をしっかりコントロールするところから、健康なライフが始まるわけです。